冒険の旅

日常

著名な方が亡くなると、SNS上ではお悔やみコメントが一斉にタイムラインを埋め尽くす。誰が亡くなっても思い出を語っているような人には感心する。とても広い分野に興味がおありなのだなあと思う。捻くれていて申し訳ないが、僕は承認欲求満載のお悔やみを連発する連中を、RIP乞食と呼んでいる。

ただ今朝見た訃報は本当にショックだった。それくらい氏の作り出した作品に感動し、影響され、一時期は依存していた。

PlayStation2で発売されたドラゴンクエストⅧ。3Dで描かれるその世界には当時も驚嘆した。

ドラゴンクエストの世界には様々な移動手段がある。徒歩、船、旅の扉と呼ばれるワープ装置のような泉、サーベルタイガーの背中、そして神鳥。

Ⅲの世界ではラーミアと呼ばれていた。Ⅷに登場する神鳥が、エンディングでⅢとの関連性を匂わせる胸熱エピソードもある。

Ⅷでは「神鳥のたましい」というアイテムを入手すると、いつでも神鳥を呼び出す事ができる。

神鳥を呼び出してその背中に乗るというよりは、神鳥と同化して自らおおぞらをとぶと言った方が近い。

おおぞらをとぶ。ⅢでもⅧでも、大空を飛ぶ時には「おおぞらをとぶ」という曲が流れる。これが本当に超がつくほどの名曲なのである。

ビジュアルの美しさもあいまって、自ら鳥になって大空を飛ぶそのシーンは本当に没入感がある。あてもなく飛び続けていると、夕日が沈み、星が輝き、そして朝日が顔を出す。日が昇ると大地と樹々の緑が輝き出す。

当時の僕は冒険を忘れ、世界を征服しようとする魔王に見向きもせず、ただひたすら神鳥の姿を借りて大空を飛び続けていた。

時には涙を流しながらコントローラーを握っていた。あの光景を誰かが見ていたらかなりシュール。

そんな馬鹿げた行動でも、当時の僕はかなり救われていた。

幼少の頃ゲームやマンガにあまり興味がなく(結構後悔している)、かろうじてやり始めたドラゴンクエストⅢだったが、アリアハンのお城を出た瞬間に流れる冒険の旅には本当に痺れた。興奮した。ここから僕だけの冒険が始まるんだ!という凄まじい高揚感があった。

脳髄の奥深くまで飛び込んで、僕は冒険の旅を続けます。ありがとうございました。

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